作者nocks (takumi)
看板AmamiYuki
標題[新聞] 『おのれナポレオン』制作発表記者会見
時間Wed Feb 6 18:50:13 2013
『おのれナポレオン』制作発表記者会見
(完整的報導,實在太長,天海說話的部分特別用顏色表示)
三谷幸喜作・演出の舞台に役者として野田秀樹が出演することで大きな話題となってい
る『おのれナポレオン』の制作発表が、1月23日に東京芸術劇場で行われた。野田のほ
か、出演者も天海祐希、山本耕史、浅利陽介、今井朋彦、内野聖陽と超豪華! 演劇フ
ァン必見の舞台である。制作発表には、三谷、野田、天海、山本、内野の5名が登場し
、物語の構想や、作品への意気込みなどが語られた。まず会見は三谷の挨拶からはじま
った。
三谷 立った方がいいですか?野田さん。
全員(笑)
野田 いや(笑)。
三谷 やっぱり、立ちます。最初、野田秀樹さんを役者として、何かお話ができないか
と……座りましょう(全員:笑)、お話をいただいて、それはすごく魅力的だなと思い
ました。『新撰組!』という大河ドラマをやらせていただいたときに、野田さんに勝海
舟を演じていただいたんですが、そのときから役者・野田秀樹という存在にすごく魅力
を感じておりました。野田さんを役者として僕の脚本で、できれば舞台で動かしてみた
いな、という思いがあったものですから、企画が具体的になったところで、じゃあどう
いう物語にしようかと考えました。
普段野田さんがご自分のお芝居でやりそうもない世界を、と思って最初は社長漫遊記み
たいなのも、あまりにも野田さんぽくなくていいなと思ったり、野田さんの国定忠次っ
て面白いな、とか。そこから歴史上の人物をやってもらおうと思って、西郷隆盛はどう
かな?とか考えるとですね、どの人物も野田さんが演じると考えると面白くなってくる
んですよね。で、海外に目を向けて、ダ・ヴィンチを野田さん…って言ったら当たり前
だから、モナリザの方がいいんじゃないかな?(笑)とか本当いろいろ考えまして、や
っと行き着いたのが、ナポレオンだったんですね。
僕、野田さんと普段そんなに交流もなくて、お仕事でお会いするぐらいだったんで、本
当の野田さんがどういう方か実は知らないで話しているんですけれど、僕のイメージし
ている野田さんとナポレオンとはすごく共通点があるんです。若干ちょっとこじんまり
されていて、しかもすごくせっかちで、常に動き回っていて、物を食べるときにやたら
こぼす、という。
野田 (笑)。
三谷 ナポレオンが最後セントヘレナ島に流されて、なぜ死んだのかは未だにはっきり
してないんで、そこに自分なりの解釈、物語ができないかな?と思っています。キャス
ティングの中心はやはり野田さん。野田さんが誰と共演したら面白いか、誰とラブシー
ンを演じたら面白いか…ってなったらもう天海さんしかいなかった。
全員(笑)。
三谷 もちろん内野さん、山本さん、今井さん、浅利さん、とにかく野田さんと絡んで
面白い方々を集めていただいて、そこからこの物語が生まれたという状況です。ナポレ
オンは、誰かに殺されたという説が濃厚で、じゃあ誰が殺したのか?実際に何人か容疑
者がいるんですけれども、その中の一人、イギリスの監視官、ナポレオンをずっと監視
下においていた、ハドソン・ロウ総督に内野さん。そしてナポレオンの面倒をみながら
、実はナポレオンの遺産を狙っていたんじゃないかと言われている、モントロン伯爵夫
妻に、山本さんと天海さんという配役です。台本はですね、今、半分近くできています
。野田さんも脚本書かれるのでおわかりだと思うんですけど、途中の段階で俳優さんに
見せるのって、すごく嫌なものですよね?でも見せろ見せろとみなさんおっしゃるんで
、しょうがなく、見せました。まだ犯人がどうのこうのというところまでいっていませ
んが、一応僕の中で最後は完成しています。今、鋭意執筆中です。
──続いて、野田さんご挨拶をお願いします。野田さんは、ご自身が作・演出を手がけ
ない舞台にご出演なさるのは、ほぼ初めてということで、またこの企画の成立の経緯、
抱負も話していただけたら。
野田 芸術監督になりましたときに、一番最初に頭に浮かんだのが三谷幸喜さんに作・
演出してもらうことでした。いろいろ企画をしていく中でひとつ、僕が役者として三谷
さんの舞台に出る、というのを進めていいか?と聞かれたときに、いいよ、と答えたこ
とがきっかけです。でも真ん中の役というつもりでは全然なくて、ちょっと三谷さんの
舞台にでればいいのかな?って思ってたんですけど。台本を読ませていただいて、明ら
かにあて書きであるなと思いました。三谷さんが、私をどういう風に今まで見ていたの
かをしみじみ実感しながら読んでいて、本当に申し訳なかったなっていう(笑)。なん
か嫌な思いさせたんじゃないかな?って(笑)、そのくらい、ちゃんと嫌な奴として描
かれている、やりがいのある役です。偉くなりすぎて周りで言う奴がいなくなっちゃっ
てるんだよ、というようなナポレオンで、いろいろ反省することがいっぱいある(笑)
、良い台本で本当に楽しみにしております。
──続いて天海さんから、この作品への抱負お願いします。
天海 三谷さんの舞台でとお声を掛けていただいて、後先考えずに「出たい!」と、お
返事させていただきました。後から伺ったら野田さんや、このすばらしい方々とご一緒
ということで、わー嬉しい、楽しいなと思ったんですが、反面、あ、ちょっと、足引っ
張ったらどうしよう、という恐怖がふつふつ湧いてきております。いただいた台本、す
ごくモノローグ長かったですね(笑)。これはいかん、今から覚えておかなければと思
っている毎日です。こうやって顔を合わせてみますと、そちら側に行って見たかったな
、と。でも見たら見たらで、あー、なんで私、客席にいるんだろうって悔しくなったと
思うので、そこがちょっとジレンマです(笑)。足を引っ張らないように頑張りますの
で、よろしくお願いします。
──モントロン伯爵役の山本さんは三谷さんの舞台、テレビ、映画と出演されて、野田
さんとは『新撰組!』で共演なさっていますね。
山本 僕は2001年に三谷さんの『オケピ!』という作品に出させていただいて、そのあ
といくつもお声を掛けていただいています。『新撰組!』では野田さんと、天海さんと
内野さんもそれぞれ映像で共演させていただいたことがあるのですが、今回は舞台でと
いうことで、自分がこの場にいられるのが、とっても幸せであり、光栄です。今からわ
くわくしていながらも、まだ脚本はちょっと読んでないんですけれども…。
全員 (笑)。
山本 さっきその話を野田さんにしたら「1ヶ月じゃ覚えられないから、おまえ読んだ
方がいいよ!」って言われたんで、ちょっと、今日帰って早急に読もうかなと思います
(笑)。天海さんもおっしゃいましたが、これを自分で見られないのが残念だと思うよ
うな作品にしたいなと思います。
──最後にハドソン・ロウ総督役の内野さんからご挨拶をお願いします。
内野 私の役はセントヘレナ島に流されたナポレオンを徹底的にいじめ抜くという、非
常にコンプレックスの強い、ねじくれた感じの役…でいいんでしょうかね?三谷さん(
笑)。ナポレオンを尊敬しているのにどこか憎んでいる、妬んでいる、みたいなアンビ
バレントな気持ちを内包している男で、そこがすごく役者としては面白そうだなと。野
田さんは客席で見ていた雲の上の存在なんですが、一度だけお酒の席で一緒だったりし
たことがあります。三谷さんとは『わが家の歴史』というテレビドラマで将棋差しの役
をやらせていただきました。ハドソン・ロウはすごく内部が熱い人間で、脚本を読んで
いると野田ナポレオンに会ったときに、自分の期待が崩れ落ちる音とかがいっぱい聞こ
えてくる感じがしたんです。それも「がちょーん」とか「がびーん」みたいな音で(笑
)。そういう音が聞こえてくるような、愛くるしいハドソン・ロウになったらいいなと
今の時点では思っています。非常に楽しみな現場なので、燃えております。よろしくお
願いします。
──天海さん、内野さん、山本さんに。現場に名だたる演出家が二人いるというのはど
ういうお気持ちでしょうか。
天海 緊張はすると思いますが、もう既に私のダメなところはたくさんご存じなので、
これ以上格好付けていても仕方がないと思っております。ですから、さらけ出しながら
、びしびしやられながら、お稽古したいなと思っています。
内野 お二方とも作・演出の方ですから、作・演出同士で喧嘩になったら嫌だな~いう
のがちょっとありますけど(笑)、それはたぶん大丈夫なんじゃないかなと思ってます
。演劇という共通言語をみなさまわかってらっしゃる方なので、楽しい現場になるはず
だと思っています。
山本 お二人の姿を見て勉強できるなという気持ちと、稽古場が作品になるぐらい面白
いんじゃないのかなと。稽古がすごい楽しみなんです。僕は逆境に突進していくタイプ
なので、その勢いには負けないぞ、という気持ちはありながらも、本当にいろいろんな
ことを見られるだろうな、という期待に溢れています。
──ナポレオンというとフランスの英雄ですが、三谷さんはそういった英雄という存在
をどう見ていますか?
三谷 歴史上の人物を描くケースが最近多いんですけど、一番興味があるのは、英雄、
選ばれた人の周りにいた、選ばれなかった人たちの物語なんです。もちろん今回は野田
さんありきなお芝居ではあるんですけど、その周りの人々、ハドソン・ロウであったり
モントロン夫妻であったり、彼らが本当は主役なのかもしれないという。山本さんがま
だ台本を読んでないと、衝撃的なことを言ってましたが(笑)、じゃあ、なんのために
僕はこんな早く書いてるんだと思ったんですけど、それぞれモノローグがすごく長いん
ですよ。モントロン婦人から見たナポレオン像、ハドソン・ロウから見たナポレオン像
…みたいなそういう形で構成されているお芝居です。
──三谷さんと野田さんに。演劇界の先輩後輩ということで、楽しみにしていること、
一方で不安に感じていることがあれば。
三谷 緊張しますし、自分の書いた台詞を野田さんが喋ると思うと「三谷、手抜きやが
ったな」とか思われると嫌だから(笑)、そこは一生懸命になります。それは稽古でも
同じだと思うんですが、ただ、ぶつかることはたぶんない。あの勝新太郎さんと黒澤明
さんみたいなことには、まずなり得ないという風に(笑)。僕、今まで誰ともぶつかっ
たことがないのが自慢なので。万が一ぶつかったとしても、内野さんは僕の高校の後輩
なんですよ。
内野 僕はどうすればいいんですか?(笑)
三谷 だから彼は僕の味方になると思うんです。
全員(笑)。
三谷 山本さんもかなり僕、お世話してるので(笑)、間違いなく僕の味方になってく
れると思います。ま、天海さんがどっちにつくかちょっとわからないんですけど、野田
さんにつくとしても、今のところ喧嘩になっても、3対2で僕の勝ちかなって(笑)。
野田 僕はたぶん稽古場にいて、今まで知らなかった役者の気持ちをいっぱい思い知る
ことになるんだろうな、と。おそらく、演出をしないから作品を責任感なく見られる(
笑)、どんなに自由に見られるんだろうと思うとすごい楽しみです。いつも自分が稽古
場にいると、なんか自分の背後で、がさごそがさごそ役者が喋ってたりしてる、あの楽
しい雰囲気の方に入っていけるんだなーって(笑)。僕も、三谷さんと喧嘩することは
ないと思うんですけど、もしお望みであれば(笑)。1日ぐらい、すごいねちねち、な
んか探してきて、台本のことぐちぐち言ったりしてもいいかな、とか思います(笑)。
とにかく、この年齢になってこういった場所を与えていただけたことに、本当に感謝し
ています。
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