作者CrystalDays (Endless World)
看板MISIA
標題[新聞] MISIA、現在開催中のデビュー25周年記念
時間Mon Mar 6 20:18:12 2023
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MISIA、現在開催中のデビュー25周年記念アリーナツアーより横浜アリーナ公演のオフ
ィシャルレポート到着
■「私がこの25年のなかでいちばんうれしかったのは、音楽を通して多くの皆さんと喜
びや悲しみを共有できたことです。」(MISIA)
2月21日にデビュー25周年を迎えたMISIA。現在、デビュー25周年記念アリーナツアー『
Yakult presents 25th Anniversary MISIA THE GREAT HOPE』で全国を巡っている真っ
只中で、残すは2月25日・26日の福岡公演とファイナル公演の3月31日と4月1・2日の東
京・有明アリーナのみとなった。
1月25日に発売され、売れ行きも絶好調のベストアルバム『MISIA THE GREAT HOPE BEST
』を引っ提げてのツアーとなった今回、そのセットリストは圧巻のひと言に尽きる。デ
ビュー曲の「つつみ込むように…」から、矢野顕子提供で話題となった「希望のうた」
まで MISIAの25年の軌跡がその歌声とパフォーマンスで一気に体感できるヒット曲満載
のライブとなっている。
そして、2月18・19日には神奈川・横浜アリーナ公演を開催。超満員のオーディエンス
をいきなり驚かせたオープニングは、今のMISIA とデビュー当時の原点を同時に感じさ
せるものだった。まず登場した4名のドラァグクイーンはオクトパスを想起させるドッ
ト柄のついた衣装を身にに纏っていた。そして巨大なワシの背に乗って現れたのは
MISIAだ。
エレクトリックなSEが響くなか、まるで地球そのものがクラブになったかのような圧倒
的な演出で「Everything」の一節を歌い出した瞬間、フロアからはため息とも歓声とも
つかない声が溢れた。そう、大阪公演よりオーディエンスの声出しが解禁されたのだ。
曲間にはバンド(総勢25名)によるつなぎの妙が凝らされ、さらにダンサー(総勢22名
)が加わり、「忘れない日々」「LIFE IN HARMONY」と リミックス風のメドレーが途切
れなく続いていく。ライブ終盤かと思ってしまうような、いきなりのスパート。今この
瞬間、最高の音楽のなかにいることを実感できる。
そしてその実感は、満員のオーディエンスがいて、歓声が聴こえるという当たり前のラ
イブ空間がようやく戻ってきたことと無関係ではない。世界を照らす光のようなシルバ
ーを基調としたMISIAの衣装には、ガラスのかけらのようなものがあしらわれている。
一度壊れたものが再び元の形に戻ろうとするプロセスを表現しているように思えた。「
THE GLORY DAY」「INTO THE LIGHT」とMISIAの声が照らすその先がそのまま希望に繋が
っているかのようだ。
叙情的なトランペットソロに続いて、グリーンと白の衣装にチェンジしたMISIAが披露
したのは「CASSA LATTE」。ホーンセクションにストリングスを加えた豪華なアンサン
ブルに菅原小春、辻本知彦といった世界的なダンサーが彩りを添える。
曲終わり、ピアノの調べに乗せてMISIAは25周年の瞬間を満員のオーディエンスと迎え
られた喜びを即興の歌にして届けた。そしてそのまま「Higher Love」へ。黒い衣装に
身を包んだダンサーがまるでゴスペル隊のような雰囲気を醸し出す。
ステージ正面の大型LEDビジョンには、東京ディズニーシー(c)の「ビリーヴ!~シー・
オブ・ドリームス~」のショーの模様が映し出され、その日本語版テーマ曲として、
2022 年の『NHK紅白歌合戦』でも披露した「君の願いが世界を輝かす」を歌唱した。
丁寧に歌を届けることにフォーカスした中盤を経て、後半ブロックが始まる前にMISIA
がこんなことを語った。
「私がこの25年のなかでいちばんうれしかったのは、音楽を通して多くの皆さんと喜び
や悲しみを共有できたことです。私たちのこの音楽で皆さんが少しでも元気になってい
たら、明日への力を感じてくれていたなら、こんなにうれしいことはありません。私は
たくさんのあたたかい日向のなかで生きてきたんだなと思います。皆さんは私にとって
の光なんです。そして世界情勢のなかで今思うことは、私が思いっきり歌を歌い続けて
こられたのは、やはり私たちの日常のなかに戦争というものがなかったからなんだと思
います。戦争のない世界を望み、それに向けて努力する世界、これも私たちにとって大
きな光なんだと思います。この光を見失うことがないように想いを込めて次の歌を歌い
ます」
「希望のうた」のパフォーマンスは印象的だった。ダンサーによる群舞、圧倒的な規模
のバンド、そして MISIA。一人ひとりがそれぞれに存在しながら、想いをひとつに寄り
合わせていく。その姿がそのまま音楽として表現されていた。
目の前にある奇跡のような音楽は決して偶然が重なり合ったものではなく、現実の我々
の世界でも私たちの力次第で、奇跡のような出来事を紡ぎ出すことができるのだと、勇
気づけてくれているように思えた。
MISIAの歌声に導かれるように次曲の「MAWARE MAWARE」のコーラスをオーディエンスが
合わせていく。そこに確かに希望が見えた瞬間だった。
本編ラストは「あなたにスマイル」。 MISIAの歌を、音楽を届けたいという想い、それ
をひとりでも多くの人と分かち合いたいという想いに溢れたライブだった。そしてそれ
は、決してひとりでは実現できないのだということを改めて思い知らされた。
アンコールはオーディエンスの大きなきなウェーブからスタート。車いすダンサーのか
んばらけんた、みゅうが参加して「おはようユニバース」を、そしてデビュー曲の「つ
つみ込むように…」では菅原小春と辻本知彦が情熱的なダンスを披露。「まだファイナ
ルじゃないんだけどね」と MISIA が笑って言うように、とにかく最初から最後まで圧
巻のステージが繰り広げられた。ラストは「アイノカタチ」でこの日のライブを終えた
。
デビュー25周年記念ライブで灯した希望の光の照らす未来が、MISIA歌声の先に確かに
見えたような気がした。
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