作者CrystalDays (Endless World)
看板MISIA
标题[新闻]「豊かさって何だろう」 MISIA さんがア
时间Fri Aug 29 01:11:28 2025
https://www.asahi.com/articles/AST8L4F2ST8LUHBI001M.html
「豊かさって何だろう」 MISIA さんがアフリカに通い続ける理由
国民的歌手のMISIAさんは、长年にわたりアフリカの教育支援に関わってきた。过去に
はアフリカ开発会议(TICAD)の名誉大使も务めたMISIAさんに、支援のきっかけや、ア
フリカへの思いをたずねた。
──今年も7月下旬にアフリカのマダガスカルを访れたそうですね。
今回で9カ国目のアフリカ访问でした。マダガスカルは稲作が盛んで、お米が国民食
です。アジアにルーツを持つ人も多く暮らしています。日本との共通点も多い国だと感
じました。
现地の日本语学校で、特定技能制度の在留资格で、日本で农业に従事する予定の若者
たちと交流しました。私が日本でもシラスやイワシといった小鱼を食べますよと伝える
と、日本语で必死にメモを取っていました。勤勉で少し耻ずかしがり屋な人柄も、どこ
か日本人に似ているなと思いました。
ゴスペルを通じて出会ったアフリカ
──マダガスカルといえば、豊かな自然や动植物のイメージが强いですが、そんな一
面もあるのですね。
资源が豊富な一方、アフリカの中でも最贫国の一つだそうです。学校に入っても、贫
しさから働かざるを得ず、农村地域では多くの子どもたちがドロップアウトしてしまい
ます。
読み书きや计算、卫生面の知识といった生きていくすべを学んでいないために、贫困
から抜け出せないという悪循环も目の当たりにしました。
──そもそもなぜアフリカに兴味を持ったのですか。
出会いはゴスペルでした。幼い顷にテレビのCMでそのフレーズを聴き、兴味を持った
んです。故郷の长崎県の対马ではゴスペルのCDは见つけられませんでした。それで闻く
ようになったのが、同じ黒人音楽のソウルミュージック。のめり込みました。カラフル
な色使いのファッションなど、音楽以外も知れば知るほど魅力的でした。
転机になったU2・ボノさんの言叶
──支援活动を始めたきっかけは。
「We Are The World」や「Do They Know It's Christmas?」といったアフリカの饥饿
救済のためのチャリティー曲を通して、アフリカの贫困问题には子どもの顷から関心を
持っていました。
歌手になった後、贫困扑灭のキャンペーンなどに参加しましたが、それ以上に何をす
れば良いのかわかりませんでした。2007年に、アイルランドのロックバンド「U2」のボ
ノさんが提唱したアフリカでのエイズ対策の支援プロジェクトに参加し、ボノさんが参
加者に発した「アフリカに行ったことがないなら、行ってみればいい」という言叶がき
っかけになりました。
──背中を押されたのですね。
自分に向かって言われたように感じたんです。すぐにケニアに行き、価値観を大きく
揺さぶられました。现地の人たちは空き缶や瓶のふた、渔具の浮きといったあらゆるも
のを楽器にして演奏していたのですが、それが楽谱にはできないくらい高度な音楽だっ
たんです。
亲のいない子どもたちを、周りの大人は「もう一回亲を与えればいい」と生活が苦し
いのに养子などとして迎え入れていました。それを见て、「豊かさって何だろう」と思
ったんです。日本は経済が発展していても、幸福だと感じている人は少ないという调査
もあります。豊かさは経済の规模で决まるものではないのだと知りました。
アフリカには豊かな资源があり、日本も多くの物を输入しています。なのに、なぜア
フリカには贫困が広がっているのだろうか。ますますわからないことが増えていきまし
た。ここから学び始めようと思い、アフリカを継続的に访ねるようになりました。
「受けた教育はなくならなかった」
──以来、アフリカの子どもたちを特に教育面で支援されています。
教育で子どもたちが変わっていく姿を见てきました。贫しさから亲に売られた後に教
育支援を受けたケニアの女の子が、「物はなくなることがあったけど、受けた教育はな
くならなかった」と言っていたんです。人を育てることが、国や未来を良くしていくこ
とにつながると実感した瞬间でした。
日本の子どもたちにも私が学んだことを伝え、本当の豊かさや幸せとは何かをみんな
で考え、共に生きていける世界を目指したい。それが活动の真ん中にずっとあります。
今月19日、アフリカをテーマにした2作目の絵本「ハートのレオナとエレナ」を出版
しました。アフリカでの体験をもとに私が物语を书きました。絵本を手にとってもらい
、未来を担う子どもたちにアフリカや世界のこと、学ぶことの大切さを知ってもらえた
らうれしいですね。
──环境保护や平和への取り组みもされています。
私は长崎出身ということもあり、学校の授业で原爆资料馆に行ったり、祖父に戦争体
験を闻いたりする机会がありました。育った対马は自然が豊かで、环境问题にも関心が
涌きました。
実は贫困も环境も纷争も、密接につながり合っています。纷争の背景にはエネルギー
や水、土地といった资源の夺い合いがあるし、アフリカのように自然に根ざした生活を
している人たちにとって、环境问题は経済に直结します。これを解决したければ、全て
のことを知っていかなければいけません。
歌词に影响を与えたバファローの姿
──アフリカでの取り组みは、ご自身の音楽活动にも影响を与えていますか。
歌词を书く上でも非常に影响を受けています。ケニアに行ったときに、バファローの
群れを见て、地元の人が「今はケニアにいるんだ」と言ったんです。どういう意味かと
寻ねると、バファローは水やえさを求めて隣の国へも移动するのだと教えてくれました
。そのとき、当たり前のことだけど、动物に国境やパスポートはないんだなって思った
んです。
アフリカの地図を见ると、まっすぐな国境线が多くあります。过去に他の国がアフリ
カを占领して、人为的に线を引いたためです。でもバファローや鸟に国境は関系ありま
せん。18年に発表した「AMAZING LIFE」という曲の「もしも翼が仆らにあれば 旅をし
て 世界は一つと気づくだろう」という歌词は、そんな思いを込めて书きました。
──TICADでは过去に2回名誉大使を务められましたね。TICADの意义をどのように考
えていますか。
个人でできることと企业でできること、社会にできることと国にできることはそれぞ
れ违います。TICADはアフリカの开発などを议论する国际会议ですが、今やSDGs(持続
可能な开発目标)は様々な国や企业が一绪になって乗り越えなければならない课题です
。そういった课题に多くの人の関心が集まれば、TICADでもより良い议论がされるでし
ょう。ですので、TICADのことをより広く知ってもらいたいです。
ビジネスだって谁かのためになる
経済や开発と闻くと、「お金もうけは良くない」と考える人もいるかもしれませんが
、私はすべてのお金もうけが悪いとは思いません。「経済」という言叶は中国の「経世
済民」という四字熟语が语源で、世の中を治めて民を救うという意味があったそうです
。お米がほしい人のためにお米を売って、车に乗りたい人のためにタクシーがある。ビ
ジネスだって谁かのためになることをすれば、社会贡献になるはずです。
私は支援活动のゴールは世界平和だと思っています。少し大げさな表现ですけど、私
にとっての世界平和は、何からも胁かされることなくご饭を食べたり、歌ったりして、
安心して生きていられることなんです。TICADには世界平和への大きな力になるように
発展してほしいです。
──国际平和のために、日本からもできることはありますか。
アフリカに行くと、日本の技术や知恵がいろんなところで活跃していることに気づき
ます。たとえば、母子手帐に子どもの成长を记録して、その後に生かしていくという方
法は日本から伝わったものです。日本车もたくさん见かけます。日本が培ってきたシス
テムや技术を世界に伝えることでも国际贡献になると思います。
まずは一人ひとりにアフリカの素敌なところを知ってほしい。自分たちにはない良い
部分をお互いに探して、それを生かしていくことが、共に生きる上では大切です。
アフリカに教わった音楽の力
──世界では争いが絶えませんが、私たちは人种や宗教の対立を超え、共生できるで
しょうか。
共生できるか、ではなく、実は私たちはすでに共生しているんですよね。海も空も风
も、全部つながっていて、私たちはこの地球で暮らす地球人でしかありません。それに
気づくことが大事なのではないでしょうか。すでに共に生きているからこそ、いかに上
手に仲良く暮らしていくかを考えなければいけません。
私は歌手として、エンターテインメントが果たせる役割があると思っています。音楽
やスポーツには言叶の壁を越えて、お互いの心を共振させる力がある。それをアフリカ
から教わりました。
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