作者CrystalDays (Endless World)
看板MISIA
标题[新闻]「年齢制限はありますか?」MISIAの母・
时间Tue Dec 31 02:52:47 2024
https://chanto.jp.net/articles/-/1005948
「年齢制限はありますか?」MISIAの母・小児科医の伊藤瑞子 71歳で大学院生になり「
今でも院生仲间と女子会」思わぬ夫の変化も
歌手のMISIAさんの母・伊藤瑞子さん(79)は、小児科医として働きながら71歳で大学
院生となりました。「発见があり新鲜だった」と话す、社会人経験が活きた学生生活と
は──。(全4回中の4回)
小児科医と大学院生の二足の草鞋を
── 71歳のときに大学院に通い始めたと伺いました。
伊藤さん:今から8年前のことになりますが、入学愿书をもらいに行ったときに「年齢
制限はありますか」と闻いたら、「ちょっと别室でお话伺わせていただきます」と言わ
れました。そこで「ちなみに、どなたかがお受けになるんですか」「私です」とやりと
りをして、年齢制限はないとのことだったので、论文试験を受けて入学しました。
今も女子会のような形で先生や仲间と集まることもあります。讲演会の原稿をチェック
してもらうこともありますし、いろいろとアドバイスをもらったり、参考になる文献を
送ったりもしてくれています。いつまでも楽しみな集まりになるだろうと思います。
── 小児科医の仕事をしながら大学院生として学んでいたそうですね。
伊藤さん:通っていた大学院は社会人も受け入れるために土曜の午後や通常授业の後に
も讲义がありました。そのころ、长男がアメリカから帰国して诊疗所を継いでくれてい
て、私たち夫妇の仕事は周4日勤务になっていたこともあり、仕事をしながら受讲する
ことができました。
授业でいろんな话を闻けるのは楽しかったです。自分ひとりではなかなか头に入らない
ことも、要点を教えていただけると、头の中がリフレッシュされる感覚でした。つくづ
く私はこれまで受験勉强と医学の勉强しかしてこなかったんだなと感じましたね。それ
に、一度社会人を経験していると、もう一段阶、深く腑に落ちる感覚があるんです。「
そうか、これはそういうことだったのか」という発见があって新鲜でしたよ。
── 大学院ではどんなことを学んだのですか。
伊藤さん:私の実体験から来ているのですが、男女共同参画社会や、育児休业制度など
の制度が充実しているこの时代になってもまだ働く女性の立场が医疗现场でも改善され
ていないと感じていたので、どうしたら女性が子どもを育てながら働きやすくなるのか
と考えていました。日本にはあるべき父亲像の议论がないとも思っていました。
そんなとき、フランスがどう少子化を克服したかという本を読んで、2周间で男性を父
亲にするための産休をとることを知りました。そこから夫妇间で「育児の共有」をする
という言叶を思いつき、大学院でまとめてみたいと思ったのです。「育児の共有」には
、夫妇や社会全体で子育てを共にしていくことが解决策になるのではとの愿いを込めて
います。政府広报にも、最近は「共育て(ともそだて)」という言叶があるようですし
、男性の育休制度も充実しました。言叶ができれば文化が生まれますので、これからに
期待したいです。
「家事全般ができるように」思わぬ夫の変化
── 大学院に行くと言ったとき、ご家族の反応はいかがでしたか。
伊藤さん:みんな大賛成で、応援してくれました。夫もこれまで家事は食器洗いと扫除
以外はあまりしてこなかったのですが、私が论文を书く际は余裕がなくなって、年を取
ったせいか家事をする気にもなれなくて。その间に夫が、家事全般をできるようになっ
たんです。片づけに関しても进化して自分が後でわかりやすいようにきれいに整理整顿
してあります。自分のクローゼットなどは见事に整理してありますよ。私たち夫妇の、
老後のお互いの友好関系にとても有用です。
夫の场合はこのタイミングでしたが、若い世代の方には育児が一番、入り口としてはお
勧めです。何より子育てが楽しくなりますし、育児を一绪にすることで家事の共有にも
つながります。母亲も何もわからないところから育児はスタートしますから、父亲だっ
てできないことはないです。やっているうちに、ここはこうすればいいんだと一绪にス
キルアップしていきます。是非、男性は産休を取って、産後の何もわからず不安で大変
な时から2人で育児を始めてほしいと思います。お子さんの初めての健诊に父亲と母亲
が揃ってきてくださると嬉しくてほっとしていましたね。
── 最近は子育てのあとすぐ、もしくは子育て中に亲の介护もする时代だと言われて
います。
伊藤さん:私の场合は、亲の面倒を见る际にも子育てで学んだことが役立ちました。夫
も私の両亲もすでに亡くなりましたが、私たちも年を取り、働きながら介护もするのは
なかなか难しくなって。そこで思いついたのが、子育ての际に実践していた职场と家、
亲とのトライアングルを近くすることでした。义母の病気をきっかけに、自宅付きで小
児科を开业し、ある一定期间は义母も私の両亲も自宅で介护ができました。また夫が主
治医としてだけではなく、亲の介护にも协力してくれました。介护は力仕事もあり、ひ
とりでは倒れてしまいます。介护の现状では男性のケアラーとしての役割は大きいので
す。
── 子育ての経験が介护にも活かされると。
伊藤さん:今、ライフワークバランスや働き方改革が叫ばれていますが、男性にもライ
フにケアをプラスしてほしいと思っています。子どもを産む・産まない、子どもを持つ
・持たないにかかわらず、社会的合意として「育児の共有」の考え方は、亲のケア、そ
れが自分のケアにも繋がります。
小児科医として感じていたことですが、以前は父亲が子どもをクリニックに连れてきて
も、子どもの症状が言えない方が多く、きっと奥さんから「连れてって」と言われたか
ら来ているんだろうなと思うことがよくありました。でもここ10年で、一生悬命子ども
と関わっている父亲が増えてきているなというのは実感としてあります。もともと日本
では、あるべき父亲像は「生计を支える人」で、育児における父亲像は求められておら
ず、育児も手伝うものという认识が强くあったと思います。だんだんと、子どもは最初
から夫妇で一绪に育てるものに変わってきているのは、いい倾向だと思います。いろい
ろな社会制度、支援策を使えるようにして、みんなで後押ししたいですね。
── 性别による役割は、どんどんなくなっていっていますね。
伊藤さん:长女の息子で、私たちの孙は10歳の1/2成人式のときに「お父さん、いつも
おいしいご饭をありがとう」「お母さん、お仕事顽张ってね」と言ったんです。娘夫妇
は共働きで、早く帰った方が食事の用意をするそうですが、娘婿の方が料理は得意なよ
うです。そして孙は特に珍しいことを言っているという自覚もなく、当たり前のことと
して言ったそうです。こういうことが自然になれば、どんどん世の中の普通になってい
くんだと思いました。いろいろな制度ができても、今暮らしているその家庭から変わっ
ていかないとなかなか世の中全体は変わりません。
子育てをしながら働きはじめたころ、女性の先辈が言った、「子育てをしながら仕事を
していると辞めようと思う场面が何度もあるけれど、続けるという意思をもって、1周
间、いや1か月顽张ってみようと思っているうちに半年、1年と过ぎていったのよ」とい
う言叶が忘れられません。小さな目标を少しずつ乗り越えていくことが大切なんですね
。私も方向転换や転职もしましたが、働き続けようと思い続けてよかったと思っていま
す。仕事で得られる自信ややりがいは人生において大きなプラスになります。
私たちの时代と违って、男女の区别なく自分に向いていること、个人の适性を生かして
いける世の中になることの大切さも改めて感じています。人に対して垣根を作らず、诚
実に系わり诚実に话し合うことが、社会のすべてにおいてうまくいくのではないかなと
思います。そして「育児の共有」から新しい未来が开けると思っています。
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