作者CrystalDays (Endless World)
看板MISIA
标题[新闻] 素晴らしいアーティストたちが纺いだ明
时间Sat Dec 30 17:06:32 2023
https://peacefulpark.jp/post/report/1218/
素晴らしいアーティストたちが纺いだ明日への希望 「PEACEFUL PARK」が东大寺で描い
たものとは──
奈良市にある东大寺大仏殿。その伟容は见る者の心を一瞬で虏にし、そして穏やかにさ
せてくれる。
今年の8月に河口湖で初开催された「PEACEFUL PARK」の特别编とでもいうべきライヴ
が行われたのは、その大仏殿前庭に设けられた野外特设会场だ。
なぜ东大寺での开催だったのか。まずは何よりも、コロナ祸の2020年7月にMISIAが出
演したテレビ番组『音楽の日』で、ここ东大寺大仏殿において歌の奉纳を行ったという
縁がもたらしたものということが大きい。
さらに今年は、东大寺初代别当(僧侣)、良弁(ろうべん)僧正の没後1250年に当たり
、10月14日(土)から16日(月)までの3日间、大仏殿の前庭で御远忌法要が厳修され
た。その一环の「庆讃奉纳公演」として开催されたのが、「东大寺开山良弁僧正1250年
御远忌庆讃MISIA PEACEFUL PARK Dialogue for Inclusion 2023」なのだ。
さらに言えば、「PEACEFUL PARK」が持つコンセプトと大仏造立を発愿した奈良时代の
人々の世の安宁を愿う気持ちが响き合っていることも重要なポイントだ。
改めて「PEACEFUL PARK」のコンセプトに触れると、音楽やアート、食を通じて、互い
のこと、社会のこと、世界のことを楽しく学び、混ざりあい、ひとりひとりが、“イン
クルーシブとは何か”を体験し、体现することで、未来へのチャリティにつなげる祭典
。
そして、“个性豊かなアーティストとともに、ハッピーな空间をつくり、平和へのメッ
セージを纺ぎましょう。
世代、ジェンダー、経験、ルーツなど、さまざまな违いをこえて。さあ、いっしょに。
多様性の、その先へ”と続く。
「PEACEFUL SCHOLARSHIP」での子どもたちのサポートに向けたドネーションボックスの
设置など、8月の河口湖でも话题となった様々な取り组みの中でも好评だったのが「
PEACEFUL TABLE」。
1つの“テーブル”に集って食事や会话を楽しめば、さまざまな违いを超えて、幸せな
时间を共有できる、という理念のもと、地元の食材を使った美味しい料理をいただける
というプログラムだ。
今回は、中村耕平シェフ、佐贺拓也シェフ、阪本达也パティシエといった奈良で活跃す
る3人のシェフとパティシエが共演したスペシャルなお重が登场した。
しかも、奈良の美味しいをギュッと诘め込んだお重を东大寺の「本坊」という普段は拝
観できない特别な场所でいただけるという赘沢なものとなった。
中村シェフの一の重では、东大寺が建立された奈良时代に国际都市としての顔も持って
いた“奈良”をイメージさせる海と山の幸をふんだんに使ったイタリアンで、シルクロ
ードの起点であるローマ、终着点である奈良を结びつける壮大なものだった。
そして佐贺シェフの二の重は、大和牛や地元の农场で采れた野菜などを使用した“今の
奈良”の魅力が存分に味わえる料理だった。
有名な大和郡山の金鱼を曽尔高原産のトマト「丽花」に见立ててコンソメゼリーで包ん
だ一品は见た目にも楽しめた。
最後はデザート。阪本パティシエの三の重は、奈良県内の各地から选りすぐりの食材を
使用した、実に9种类に及ぶスイーツが楽しめる华やかなお重。
一口サイズのスイーツを口に含むたびに、まるで违う世界に连れ出されるような感覚に
なった。
ドリンクでは奈良の日本酒やスパークリングワイン、柿の叶茶など、こちらも奈良尽く
し。
海外からの访日客が日本各地の観光地を访れている今、日本に住む我々も各地の食材や
料理を知ることで、国や言语の壁を乗り越えて、より活発な国际交流を生むきっかけに
なるに违いない。
开场时间を迎えると、会场の入り口付近で、地元奈良出身かつ河口湖公演にも登场した
明石家さんまの「生きてるだけでまるもうけベル」が観客を出迎えた。
大笑いしたように大きく开けた口の中に钟があるこのモニュメントは、「鸣らすと幸福
になれる!?」と言われている縁起もの。
河口湖に続き、东大寺でも多くの人が集まる人気スポットとなっていた。
ライトアップされた大仏殿に见惚れていると、ビジョンには「PEACEFUL PARK」のメッ
セージを思い思いの歌にして披露する様子が流される。
その最後に、ビデオメッセージという形でコメントを寄せてくれたのは、明石家さんま
。东大寺のすぐ近くにある小学校に通っていた顷捕まえたムササビが剥制になって今で
も学校に饰られているといった惊きのエピソードを披露してくれた。
【LIVE】
荘厳なピアノとストリングスの响きに导かれてステージに登场したのはMISIA。振り袖
にインスパイアされた赤い衣装が大仏殿に映える。
ドラムのカウントから始まった1曲目は「伤だらけの王者」。「ラグビー ワールドカ
ップ 2023 フランス大会」のNHKテーマソングだ。
元男闘呼组の成田昭次が率いるNARITA THOMAS SIMPSONとのコラボレーションという、
いきなりスペシャルなステージが実现した。
オーディエンスはPEACEFUL PARKのロゴが入ったキャンドルライトを左右に振って応え
る。
「私たち、心を込めて音楽を奉纳させていただきます。ここにPEACEFULな気持ちと时间
をたくさん生み出していきましょう!」とMISIAが挨拶すると、NARITA THOMAS SIMPSON
にバトンタッチ。
「ボストンバッグ」を披露した後に、最近「成田商事」からバンド名が変わったことに
触れ、成田がバンドメンバーを绍介した。
ドラムの青山英树を「青山シンプソン」、ベースの寺冈呼人を「ヨヒトーマス」と、な
んとなくラモーンズ风になっていたのが、永远のロック少年の面影を感じさせた。
NARITA THOMAS SIMPSONの3人に元男闘呼组の前田耕阳、冈本健一、高桥和也の3人を
加えてRockon Social Clubとしても活动している彼ら。
最後はそのRockon Social Clubの楽曲「遥か未来の君へ」をパフォーマンスした。
どんな时代でも希望の种を卷き続けるという力强い想いを込めたロックバラードが大仏
殿前の特设会场に响き渡った。
「チクショー飞行」「マロニエの花」の2曲を披露したのはLittle Black Dress。
「今日は皆さんに、PEACEFUL、POWER、ENERGY、いっぱい持って帰っていただきたいと
いう想いを込めてお届けしたいと思います」(Ryo)
「チクショー飞行」は歌謡曲とロックが融合した曲で、「マロニエの花」はシティポッ
プにファンクの要素が感じられる楽曲となっている。
様々な音楽的要素をLBD风に解釈しながら、Ryoの表现力豊かなボーカルが8000人のオー
ディエンスを魅了していった。
大きな拍手で迎えられたのは、元ちとせ。「ワダツミの木」のゆったりしたレゲエ基调
のリズムが流れると自然と会场がうねり出す。
そこに独特の节回しの艶やかなボーカルが加わると、一瞬で元ちとせの歌世界が现出す
る。
少ない音数、间を効果的に配したアレンジが逆に雄弁に歌のメッセージを伝える。间奏
では再び大きな拍手が起こる。
曲终わりでMISIAがステージに登场して改めて元ちとせを绍介した。
「元ちとせさんと一绪に、世の中の安宁を祈って建立された、この东大寺で歌を奉纳で
きるのがとってもうれしいです」
それを受けて元ちとせが、「私の方こそご一绪できるなんて思ってもみなかったのでう
れしいです。本当にありがとうございます」と感谢を伝えた。
そして、「せっかく奄美大岛からやって参りましたので、こうして皆さまに出会えたご
縁と、今も音楽を続けられているということへの感谢の気持ち、そして世界が平和であ
ってほしいという祈りを込めてMISIAさんと1曲、一绪に歌わせていただきたいと思い
ます」そう言って2人で披露したのは、「腰まで泥まみれ」。
「花はどこへ行った」などで知られるピート・シーガーの反戦歌を日本のフォークシン
ガー中川五郎が訳词したものだ。
元ちとせは自身のアルバム『平和元年』に同曲を収録しており、さらに言えば、MISIA
は自身のライヴで「花はどこへ行った」をカバーしている。
このイベント、この场所で、2人のシンガーが邂逅したからこそ実现したコラボレーシ
ョンであり、连绵と続く音楽の力、そして「PEACEFUL PARK」のメッセージを凝缩した
シーンだった。
「多くの素晴らしいアーティストの方たちとこの特别なステージに立てていることに喜
びを感じています」と元ちとせとのステージのあとにMISIAが感谢を伝えて披露したの
は、开场中や転换の间にビジョンで流されていた「PEACEFUL PARK」のメッセージの
MISIAヴァージョン。
各ミュージシャンの见せどころを存分に含んだファンクをベースにしたグルーヴが体を
揺らすと、そのままボーカルのアドリブで「Higher Love」へとつながっていく。
このあとに披露した「希望のうた」も含めて、前者は藤井风、後者は矢野顕子が楽曲提
供したもので、音楽は一人ではできない、それが引いてはインクルーシブな世界の実现
という「PEACEFUL PARK」のメッセージと共鸣する选曲に深い感铭を受けた。
もちろんパフォーマンスは圧巻だ。「希望のうた」の终わりには拍手と歓声がしばらく
鸣り止まなかった。改めて音楽の力と尊さを思い知らされた。
「私が初めてこの东大寺で歌を奉纳させていただいたのは、今から3年前の2020年、新
型コロナウイルスの1日も早い収束を愿っての奉纳でした。あの时はソーシャル・ディ
スタンスでバンドともこんなに近くなかったですしね。私たちはこの3年间の教训を生
かして、共に助け合って生きていかなければいけないなと思っています」
3年前に奉纳した「さよならも言わないままで」を、3年分の教训と、そしてこれから
の祈りを込めて新たに奉纳した。
続けて「逢いたくていま」「爱をありがとう」ではシンプルなアレンジがMISIAの歌声
を际立たせ、背景にある大仏殿ごと响いているような迫力があった。
「ここ东大寺が建てられた当时、世の中は饥馑や伝染病、そして人々の争いがあって、
すごく不安定でした。そこで世界の安宁を祈って建てられたのが东大寺なのだそうです
。そこには、人だけじゃなくて动物も植物もみーんな共に反映していけますようにとい
う祈りが込められているそうです。今、この时代に持続可能な世界を目指して、“共存
”だったり“多様性”だったり、多様性のその先にあるインクルーシブな世界というも
のが唱えられていますけど、もう1200年以上前から同じようなことが祈られてきたんだ
なって、先人たちの想いに改めて惊かされています。やっぱり人っていうのは、憎しみ
や悲しみ、争いだけでは疲弊していくしかなくなる。だからこそ争いじゃなくて対话に
よってわかり合うことができるはずだし、共に生きていくことができるはず。そうした
らきっと素晴らしいものが残っていくんじゃないかなということを先人の想いから教え
られています」
次にMISIAが绍介したゲストは.ENDRECHERI.。「堂本刚さんは奈良出身で、东大寺でも
歌を奉纳されています」
ステージに登场し、大仏さまに向かって深々と一礼する姿が印象的だった。1曲目は「
街」。
彼が生まれ育った奈良に想いを込めて作った楽曲だ。MISIAはコーラスとして参加した
。
2曲目の「あなたとアナタ」では、Aメロから歌唱に参加し、曲によって2人のグラデ
ーションが変わるコラボレーションは、先ほどMISIAが自身のMCで触れた“共生”とい
う言叶を具现化したようだった。
.ENDRECHERI.が最後に披露する楽曲「LOVE VS. LOVE」は彼のこんな言叶から始まった
。
「皆さんの人生がそれぞれあるように、爱の形もそれぞれなんです。仆たちっていうの
はいつも爱というものを身体に感じながら、自分自身が爱であることを理解しながら生
きているのだと思います。仆たちには爱がある。それぞれなのは当たり前。だからこそ
爱は求めるのではなくて与えるものなんだ。爱っていうものは真っ直ぐに仆たちが生き
ていくことなんだ。それをメッセージに込めた楽曲です。皆さんのそれぞれの胸の中に
ある爱を、楽曲を奉纳させていただいている间、この空间いっぱいに自分の身体から放
出してください。そしてここを爱いっぱいの空间にしましょう」
〈LOVE VS. LOVE〉というフレーズをリフレインしながらMISIAと歌い合うことで、空っ
ぽな空间が満たされていくような多幸感が得られた。
キャンドルライトが揺れる中、MISIAがパフォーマンスしたのは「アイノカタチ」。
まるで.ENDRECHERI.への返歌のようにも聴こえる歌声が何重にも意味を成して放たれて
いく。
さらに続く「明日へ」では、MISIAが込めた全てのメッセージが聴く者の心の适切な场
所に适切な形で収まり、8000人のオーディエンスがひとつになっていくのがわかる。
ラストはその日登场したゲストもステージに呼び込んで、全员で「あなたにスマイル:
)」を最高に楽しく奉纳した。
「大仏さまにも拍手─!世の中がハッピーで、安宁で、平和でありますように!」
この日见たもの、聴いたものは、纷れもなく音楽だった。それが直ちに世界平和に贡献
するものでも、公平な世の中を実现するものでもないのはわかっている。
けれど、この日东大寺で様々なアーティストが纺いでくれたひとつの音楽は、それを见
た者、聴いた者の心と身体の中に残り続ける。
それが人に伝わり、小さなきっかけになっていく。その出発点として「PEACEFUL PARK
」が描き出したささやかで鲜やかな点が、これからどんな线になって絵になっていくの
か、それが楽しみだ。
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