作者CrystalDays (Endless World...)
看板MISIA
标题[新闻]「オルフェンズの涙」liner notes 之二
时间Fri Nov 20 21:27:23 2015
http://misiasp.com/2015sg02/
「オルフェンズの涙」LINER NOTES
なんて丁宁に言叶を歌う人なんだろう、というのが仆にとってMISIAに対するもっと
も大切な印象である。それは今も昔もまったく変わらない。大胆なヴォーカリゼーショ
ンで、あらゆる旋律を自分のものにしていくスタイルもまたたまらなくMISIAを感じさ
せるが、それでもなお、「言叶」に対する姿势はいつだって诚実で、歌词のひとつひと
つは美しく歌われていく。それはもちろん、MISIAの発声が美しく、歌词のひとつひと
つが闻き取りやすい、ということでもあるが、それ以上に彼女が常に失くさずに持ち続
けている思いにこそ、その素晴らしさはあるのではないか。つまり、歌とはまず、メッ
セージを伝えるものであれ、という真挚なる姿势のことだ。
MISIAにとって配信シングル含め39枚目のシングルとなる本作『オルフェンズの涙』
はまさに、そんなMISIAの姿势が生んだ、「希望」と「祈り」のシングルである。本作
はとても大きな意味を持ったふたつのコラボレーションによって生まれている。ひとつ
は、エンディングテーマに抜擢されたTVアニメ『机动戦士ガンダム 鉄血のオルフェン
ズ』との出会いだ。
『机动戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』は深く长いガンダムの歴史の中でも、例を
见ないほどに主人公たちの少年たちの挫折や成长といった「人间」的なる部分に焦点を
当てた物语だ。「オルフェンズ」=「孤児たち」というシリアスなテーマに取り组んだ
アニメ作品と同じく、「オルフェンズ」という言叶を选び、歌词を书き、歌ったMISIA
。当然ながら、その胸のうちには様々な思いがあった。
「最初にお话を顶いたときは、『なぜ私だったのかな』と思ったくらいなんです。で
も、『オルフェンズ』という意味で、つまり『孤児』というテーマから私に话を下さっ
たのかなと。これまで、アフリカでも日本でも児童养护施设に伺って、亲がいない子供
たちに会ってきましたし、子供たちに伝えるメッセージを歌えばいいのかなあと思い、
歌词を书いていった感じでしたね」
ひとりの人间としての、あるいはシンガーとしてのMISIAにとって「子供たちに何を
伝えるのか」というテーマは何より大きなものだ。あの豊かな情感を湛えた圧倒的な歌
は、そのテーマに根差しているからこそ、いつも强く鲜烈にまっすぐに响いてくる。そ
れはまさに、MISIAにとって、MISIAという存在を成立させる存在意义のひとつ、とも言
えるようなテーマなのだと、仆は考えている。
「最初は、『子供たちに』というメッセージで书き始めて。その时はまだオルフェン
ズという言叶も使わずに、『子供たちに』という言叶で书いていたんですね。でも、物
语を考えていくと、『オルフェンズ』という言叶を使って思い切ってメッセージを振り
切っていったほうがいいんじゃないかって。だって私も何度も会ってきたわけですから
。今回のガンダム作品はそもそも孤児たちが中心ですし、子供たちしか出てこないシー
ンが多いですし、思い切ってテーマを绞って书きました」
仆が冒头に书いた「MISAとは言叶の人だ」という考え方。その意味で、この楽曲は究
极的なものだと思う。言叶がこの上なく丁宁に扱われ、そしてそれこそ子供たちに伝わ
るようにわかりやすく伝わってくる。トレードマークとも言えるような、体の动きと心
の动きを繊细にトレースするように自由に舞い上がっていくあの歌い崩しは要所に抑え
られ、MISIA自身、言叶の响き、歌词の伝わり方を爱情をもって扱っているように感じ
る。戦いに殉じざるを得ない少年たちの运命を、祈りと希望の言叶に托し、包み込むよ
うに歌い上げている。MISIAがMISIA自身の歌を歌おうとしただけではこの优しい响きは
生まれなかっただろう。MISIAにとって人生的なテーマでもある「子供たち」あるいは
「孤児たち」への大きな思い。その思いが生んだ言叶、そしてたおやかな歌であると言
えるのではないだろうか。
そして、この楽曲はもうひとつ、MISIAにとって大事なコラボーションを果たした楽
曲となっている。それは、作曲・编曲を手がけている现代音楽の大家、鹭巣诗郎氏との
邂逅である。これまで何度も共同作业を重ねてきた両者だが、“オルフェンズの涙”は
やはり特别な楽曲になった、とMISIAは语る。
「鹭巣さんの曲は、歌いながらいろいろ教えて顶くようなところがあるんですよね。
だから、自分の中でもバトルして歌うっていう感覚はないですね。曲の中に身を置こう
という感じで歌ってるので。化学反応が面白いっていうのは结局、元素自体が中途ハン
パなものじゃないっていうことだと思うんです。どちらかがHで、どちらかがOだから
、H2Oになるわけで。そういう意味では、顽张りすぎなくても、その场で一生悬命歌え
ばカッコいいサウンドにしてもらえるっていう信頼はありますね」
壮大なメロディと宇宙的な広がりを持った豪奢なストリングスアレンジ。さらに、
MISIAいわく、「一度旅をして戻ってくる」ような、変幻自在にして大きな何かに导か
れるようにして展开していく构成もまた鹭巣诗郎楽曲の凄みを感じさせるもので、実に
スリルがある。一方で、世界中で活跃する名うてのミュージシャンによるフリースタイ
ルの生演奏も印象的で、「子供たち」に向けられた楽曲でありながら、いや、だからこ
その、MISIAと鹭巣氏の本気が迸った素晴らしい仕上がりになっている。
「制作に関わっている方が本気な人ばっかりなので(笑)。そこは本気で取り组めば
そういう作品になっていくと言いますか。わかってくる、声が闻こえてくるんですよね
。『本気で自分の歌と言叶を出しなさい』っていう(笑)。だから、难しいことをしよ
うと考えることはなくて、どれだけ本気で向かうかっていう感じでしたね。鹭巣さんの
曲は、かなり歌いこまないとダメなんです。自分の中に入ってくるまで时间がかかる。
どうしてこのメロディはこうなっているのか、なんでAメロが2回あるのか、なんで间奏
がこうなっているのか、全部理由があって。気持ちよく歌うだけじゃわからないところ
があって。何度も何度も歌って理解していく。鹭巣さんはクラシックから近代音楽まで
全部网罗している方なので、言叶も、モダンな言叶からクラシックな言叶まで色々なも
のを引き寄せてくださるんですよね。だからこそ今回も、『强者たちの梦のあと』って
いう俳句の一节を使ってみたりして。それもはまるんですよね。すごく鹭巣さんらしい
メロディだなと思いますね」
确かに、MISIAの歌词、メッセージはここにきて、过去最高にストレートに放たれて
いるように闻こえる。そして、何よりその思いはまるで「今、このタイミングで、この
曲を歌うべきだった」かのように、迷いなくまっすぐに歌われている。力强く伸びやか
で、大きな包容力をもった歌。大胆に言わせてもらうならば、シンガー、MISIAにとっ
ても大きなブレイクスルーを果たした楽曲になったのではないだろうか。
「『闇夜に浮かぶ青い光に孤独を隠す』っていう歌词は、携帯の光のことなんです。
电车でも寝る前でもみんな携帯を触っていて。寂しさを埋めるために依存しちゃうって
いう。そこから一回顔を离してもらえたらいいなっていうところからスタートしてるん
ですよね。ガンダムの物语も今の生活からしてみればファンタジーの世界ではあるんだ
けども、等身大の子供たちの心に响くメッセージがあって、そのべーシックになってい
る部分は外さずに书きたいっていうのは思いました」
さらに、この楽曲の根底にある、そしてMISIA自身の生き方においても重要なテーマ
になった「子供たち」へのスタンス。その本质をこう语ってくれた。
「子供たちが子供であるうちは何気に口ずさんでもらえたら嬉しいですよね。そして
、大人になったときにふとメッセージの意味が伝わったらいいなと思いますね。音楽っ
てそういうところがあるじゃないですか。戦う意味というものを考えて戦ってほしいん
です。子供の世界は大人の世界に翻弄されていくものなんですけども、翻弄されなくて
もいいんだよって。戦ってもいいし、逃げてもいいし立ち止まってもいいし、それがど
こかで伝わればいいなと思いますよね。人生だって仕事だって、戦う场面はいっぱいあ
ると思う。顽张れっていうのは简単ですけども、この歌を聴きながら、どこかで伝わる
といいなと思いますね」
このように、とても重要なふたつの出会いによって生まれたMISIA39枚目のシングル
『オルフェンズの涙』は、日本を代表するシンガー、MISIAの本质を今世に放つ力强い
作品である。そして、この作品はのちのち振り返ったときに、MISIAにとってもきっと
、「新しく、大きくなったMISIA」との出会いとして思い起こされるのだと思う。重要
なのは、我々リスナーにとってもそうなんじゃないかということだ。世代を超えていく
ストレートで慈悲深い爱情を歌う表现者、MISIAとのあらためての出会いとなる『オル
フェンズの涙』。そんな作品の诞生を素直に喜びたいと思う。
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