作者CrystalDays (Endless World...)
看板MISIA
标题[新闻] 「国际生物多様性の日」対谈
时间Sat May 22 17:45:43 2010
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20100522ddm010040172000c.html
特集:きょう「国际生物多様性の日」(その2止) 対谈 MISIAさん/武内和彦
氏
生物多様性を保全することは、贵重な野生生物を存続させるだけでなく、食料の供给な
ど私たちの生活に深く関与している。国连生物多様性条约第10回缔约国会议(COP
10)名誉大使で歌手のMISIAさんと、生物多様性研究の第一人者である武内和彦
・国连大学副学长は、国内外の状况を自分の目でみつめてきた。その経験を踏まえ、语
り合った。司会は中井和久・毎日新闻东京科学环境部长が务めた。
◆「知识」と「意识」が大事 身近な生活に解决策
◇MISIAさんはアフリカの子供たちを支援する活动を続けています。
MISIA ケニアに行った际、工场排水が原因で鱼が取れなくなることもあると知り
ました。豊かになろうとして结果的に贫困を招く现実。贫困问题と环境问题は深くつな
がっているのだと。もし、生物多様性に配虑した开発ならば、共生の道があったかもし
れない。そういう面からも生物多様性を考えたいと思い、名誉大使を引き受けました。
今月、幼少期を过ごした长崎県対马を访れました。ここでは、ツシマヤマネコが100
匹前後に减っています。自然豊かに见えるだけに惊きました。でも、地元も自然を壊し
たいわけではありません。人间が自然とどう折り合いをつけて生きていくかが大切です
。
◇ツシマヤマネコは、「里山」という人里と森が重なり合う地域に生息していました
。
武内 农村の过疎化で人手が减ると机械による田畑の整备が行われますが、一方で、手
入れをしない森林が増えています。人间寄りの空间と放置された自然の両极端になり、
中间で生きていた生物の行き场が失われます。重要なのは絶灭危惧(きぐ)种を残すだ
けでなく、それらが生きられる环境にするよう、人と自然のかかわりを良くしていくこ
とです。
里山问题の背景には食料など生活物资の多くを输入に頼っている点があります。输出
国の生态系を壊して豊かな生活を享受する一方、国内の森林や田畑を放置している。日
本のような先进国が途上国の资源に依存しているという「ひずみ」が大きな问题です。
◇海外にも里山の概念はありますか。
武内 スペインのカシの疎林では、コルクを生産すると同时にイベリコ豚を饲い、ドン
グリを食べさせて良质の肉を生産しています。品质も高い。大事なのは我々が自然から
持続的に恵みを得るのか、食料を一时的に安く大量に入手する方法を采るのか、という
问题なのです。
MISIA 贫困问题を考える时、何が人间にとって幸せなのかと问いかけられるので
すが、生物多様性も同じです。
武内 我々は近代化で多くを得ましたが、多くも失いました。生物多様性の减少などを
抑えると同时に、従来の近代化と异なる生き方を探していく必要がある。経済的な収益
が上がれば良いのか。我々が失った「もう一つの豊かさ」を考えていくことでしか解决
しえないと思います。
◇「生物多様性の损失速度を10年までに顕着に减少させる」という条约缔约国の目
标は达成できませんでした。
武内 理由の一つは、明确な施策につながる目标がなかったことです。例えば水质なら
ばどこまで、と明示すれば技术开発が进む。また、人间の経済活动と生物多様性の问题
も切り离して考えてきた。企业や市民に议论にどのように参加してもらうかも大きな课
题です。
◇里山も生物多様性ももっと広く伝えたい。
MISIA 人は幸せになるために歌うと思います。歌には伝える力もあります。アフ
リカの人々が歴史を歌い継いできたように、私も歌で人の伝统の中に生き続けるメッセ
ージを伝えたい。生物多様性を身近に考えるきっかけを作りたいです。夏からの全国ラ
イブで、国连大などと协力して学んだことを伝えたいと思っています。また、「SAT
OYAMA BASKET」(
http://www.misia.jp/satoyama)というサイトを设置し
、対马のことなども绍介していきます。大事なのは「知识」と「意识」です。
武内 生物多様性の问题を解决する键は身近な生活の中にあります。アマゾンの森や生
物が失われるのを见て「かわいそう」と思うだけでなく、これからどうすべきかを考え
てほしい。COP10では主に20年までの目标を议论します。これからの10年で我
々が意识と行动を変えれば生态系も里山もよみがえるはずです。【构成・隅俊之、大场
あい】
◇
国连大学は23日午後1时半から、东京都渋谷区の国连大学本部で、里山・里海をテ
ーマにしたシンポジウムを开催する。
◆现状と课题
生物多様性をめぐる现状と课题を整理した。
■大切なつながり
生物多様性条约では、生物多様性とは三つの多様性を指すと定めている。一つが、た
くさんの种の生物がいる「种の多様性」だ。国际自然保护连合(IUCN)によると、
地球には未知の种を含め3000万种の生物が存在すると推定される。サンゴ礁や干泻
などさまざまな自然がある「生态系の多様性」、同じ种でも遗伝子の违いで个体差があ
る「遗伝子の多様性」も重要だ。
生き物は、食べたり食べられたり、天敌を撃退してもらったり、花粉を运んでもらっ
たりして互いを直接、间接に必要としている。すべての生命の存立基盘が生物多様性と
いえる。人类に対する「生态系サービス」の豊かな恩恵も见逃せない。例えば、森林は
灾害を軽减し、木材资源を提供する。微生物は医薬品开発に贡献している。食べ物も私
たちの心を癒やす景観も、生き物の営みがあるからこそだ。もし、ある生き物が絶灭す
ると、それを饵とする别の生き物の生存も胁かされる。こうした负の连锁は人类に及ぶ
。
■悪化する多様性
今月10日に公表された国连报告书によると、生态系や种、遗伝子のいずれも多様性
の损失が続いている。
1970~2006年に3分の1の脊椎(せきつい)动物が失われた。両生类は42
%の种で数が减少し、约4分の1の植物は絶灭危惧(きぐ)种だ。
现在、地球全体で年间约4万种の生物が絶灭していると言われる。过去の絶灭速度は
1600~1900年には年间0・25种だったが、1900~60年に同1种、60
~75年に同1000种と急激に悪化。将来はさらに现在の10倍以上の速度で失われ
ると予测する。
原因には、开発行为による自然破壊▽外来种や化学物质▽地球温暖化▽耕作放弃や森
林の手入れ不足による环境変化--の4点がある。国连は今後10~20年で有効な対
策がとられないと、二度と多様性を回复できない「転换点」を迎えると警告する。
环境省は、国内でも森林、农地、都市、陆水、沿岸・海洋、岛しょの6地域のいずれ
も多様性が悪化していると指摘。评価対象の野生生物の约3割に当たる3155种が絶
灭危惧种に指定されている。
■私たちも行动を
野生生物の観察も多様性を知るきっかけになる。日本野鸟の会は「公园などで野鸟を
観察すると、饵にしている昆虫に気付く。生き物のつながりを実感できます」と呼びか
ける。
また、外国産のペットは野外に放さず、最後まで饲うことも生态系を乱さないために
大切だ。多様性保全に取り组む企业の商品を购入し、その企业を応援するという方法も
ある。
生物多様性条约市民ネットワーク共同代表の吉田正人・筑波大准教授は「生物多様性
は急速に失われているが、今なら间に合う。市民、政府、企业などあらゆる関系者が连
携して全力で取り组んでいかなければならない」と话す。【江口一】
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■人物略歴
◇ミーシャ
长崎県出身。98年のデビュー以来、歌唱力に定评があり、国内外で人気を博してい
る。近年のアフリカにおける子供の教育支援活动などが评価され、COP10名誉大使
に就任した。
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■人物略歴
◇たけうち・かずひこ
和歌山県出身。08年から现职。国连大学サステイナビリティと平和研究所所长、东
京大学大学院农学生命科学研究科教授などを并任。専门は緑地环境学など。
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