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http://you.lolipop.jp/s/kof/2003/adel.html 伝统ある东ヨーロッパの街并みに、その姿はよく似合った。白金の髪。白晳の肌。均整 の取れた体躯。そして深红の瞳。所在なげに路面电车を待つ様子は、どこの贵公子かと いった趣である。 白金色的头发,白皙的肤质,还有深红色的眼瞳。这样均衡的躯体,实在是和这传统的东 欧街道十分相衬。这位不知从何处来的贵公子,似乎正在等着有轨电车。 (‧‧‧迷った) (‧‧‧迷路了) 优雅な外见とはうらはらに、贵公子殿は初めての街で道に迷っていた。だがそれで焦る とか心细いとか、そういった感情は沸いてこない。逆に、见知らぬ街で迷子になったこ の状况を楽しんでいるようでもある。普段はこういう游び心のある性格ではない。知ら ない街は、人の心を华やかせる。 在他优雅的外表之下,这位贵公子在初次造访的城市迷路了。但是他并未因此而使得焦虑 或胆怯的情绪沸腾。相反的,他似乎也正享受在这未曾造访过的城市迷路。平常他并没有 这种玩心性格。陌生的街道使得人心华丽了起来。 「市街地に向かうのなら」 「你要去市区的话」 「え?」 「啊?」   隣の男が出し抜けに话しかけてきた。コートを着たその男の背は高く、肩幅は広く、胸 板には厚みがあり、揺ぎなく落ち着いていて‧‧‧そして只眼だった。市街地に向かう のなら、そこの路面电车に乗ればいい。男は简洁に要领よく説明してくれた。 身旁的男子突然说话了。这个穿着大衣的男子很高,肩膀很宽,胸膛也厚实,看上去十分 沉着‧‧‧而且是个独眼人。要去市中心的话就搭那边的有轨电车。这男子的说明简单扼 要。 「この街は初めてかね」 「第一次来吧」 「そうです」 「是啊」 「だと思ったよ。ホテルは庁舎前だろう?」 「我是这样想的。饭店是在市政厅前吧?」 「そのとおりです。でもなぜ?」 「如您所说。不过你怎麽知道?」 男はコートのポケットに手を入れたまま、贵公子殿に解説した。标识のポーランド语で はなく、英语の説明文を読んでいたこと。视线が前後左右の建物にさまよっていたこと 。身なりが良く、そこらの安宿に泊まりそうな雰囲気には见えなかったこと‧‧‧。 男子的手仍放在大衣的口袋中,一面向贵公子说明。先前他正在看的标识上的说明不是波 兰文,而是英文。他的视线扫瞄着前後左右的建筑物。他的外型很整洁,看来不像是住在 那边的便宜旅馆的人‧‧‧。 「すごい観察力ですね。探侦をなさっているんですか?」 「好厉害的观察力。您是侦探吗?」 「似たようなものだよ。ポーランドへようこそ、ミスター‧‧‧」 「类似的职业罗。欢迎光临波兰,先生‧‧‧」 「ミスターはよしてください。私は‧‧‧私の名前は、アーデルハイドです」 「请不要称呼我先生。我是‧‧‧我的名字是亚德海特」 贵公子殿は右手を男に差し出した。名乗るとき、羞耻の响きが混じっていた。 贵公子右手伸向男子。自报姓名时,混着一点羞赧。 「ベヒシュタインだ」 「贝修坦」 男の手は岩のように锻え上げられ、がっしりと顽丈そうで、そしてかすかに血と硝烟の においがした。 男子的手经过锻链,十分结实,而且似乎还有血和硝烟的味道。 「自分の名前が好きではないらしいね」 「你好像不喜欢自己的名字呢」 ベヒシュタインは言った。にこりとも笑わないのだが、人を惹き付ける不思议な包容力 のある人物らしい。自分では気づいていないが、アーデルハイドは普段からは考えられ ないほど多弁になっていた。 贝修坦这样说。虽然未带着一点微笑,不过似乎是个很吸引人,拥有不可思议包容力的人 物。虽然他自己没有注意到,但亚德海特现在多话到平常无法想像的程度。 「私の父は、娘が欲しかったらしいんです。私にはそのつもりで名前を用意していて、 生まれたのが男の私だと知らされても、そのままこの名前をつけてしまいました」 「我的父亲好像本来想要女儿。所以本来就准备了这个名字,即使在我出生後知道我是男 的,也还是照样用这个名字」 「名前を変えたいかね?」 「想改名字吗?」 「‧‧‧いえ、今はもう惯れました。初対面の人は、よく妹と二人姉妹だと思い込んで しまいますよ。その説明をするのが面倒なだけです」 「‧‧‧不,我已经习惯了。初次见面的人常以为我跟妹妹是两姊妹。只是说明起来麻烦 而已」 「同情するよ。私の娘‧‧‧娘といっても养女だが、彼女は名前がいささか男胜りでね 、だが本人は名前どころか、身なりに気をつかう気配もない。无爱想な子だよ」 「真令人同情啊。我的女儿‧‧‧其实是养女,她的名字也有点中性,但是本人并没有发 现。是个没什麽感情的孩子。」 「失礼ですが、ご家族の方は?」 「不好意思,您的家人呢?」 昼间でも零度を下回る12月のポーランド。ベヒシュタインの吐く白い息が、一瞬止ま るのがわかった。 12月的波兰,即使是白天温度也在零下。贝修坦所吐的气息,一瞬间就停止了。 「妻と娘がいたよ。ずいぶん前に死んだ」 「我曾经有妻女。很久以前就死了」 「それは‧‧‧」 「这‧‧‧」 二人はしばらく、见事に石畳で舗装された古い街并みを眺めていた。何度も戦祸に见舞 われ、そのたびに苏った不死鸟のような老いた都市。今ではその迹形もなく、数百年前 からずっと、この平和で退屈な风景が维持されてきたような気さえする。 两人望着漂亮的石铺古道一阵子。这是个经历多次战祸,但还是一次一次有如不死鸟般复 苏的古老都市。现在已无任何战祸的痕迹,彷佛从数百年前就一直维持这样和平又无趣的 风景。 「娘は‧‧‧亡くなった娘だが、ピアノが得意だった。よく聴かされたものだったよ」 「我女儿‧‧‧过世的女儿很会弹钢琴。常常弹给我听呢」 「どんな曲を?」 「是什麽曲子呢?」 「私は音楽に详しくなくてね。确かショパンの、随分激しい曲で‧‧‧」 「我不太懂音乐。不过确定是萧邦的曲子,很激昂的‧‧‧」 「革命のエチュード、ですか」 「是革命练习曲吗」 「たぶんそれだ。おとなしい子だったが、どういうわけかその曲がお気に入りだった」 「大概是吧。她是个乖孩子,不知为何很喜欢那首曲子」 「この国の曲ですよ。ポーランドのね」 「是这个国家,波兰的曲子喔。」 「ほう?」 「喔?」 「ショパンが、ロシアに占领された母国ポーランドを叹いて作ったと言われています」 「据说是萧邦为了感叹被俄国占领的祖国波兰而作的」 「そうだったのか‧‧‧」 「是这样啊‧‧‧」 二人の前に路面电车が止まった。何人かの客が白い息を吐きながら电车から降り、何人 かの客が入れ替わって电车に乗った。そして二人をそこに残したまま、电车は再び石畳 の上を走り出し、走り去った。 有轨电车停在两人面前。有几个乘客一边吐着白气一边下车,也有几人搭上了电车。该处 又只剩他们两人,电车再度在舖石路上驶去消失。 「私は妻と子の死を哀しんでいたが」 「虽然我为死去的妻女感到哀伤」 ベヒシュタインは深く长くため息をついた。 贝修坦长长叹了一口气。 「自分の家族について、そんな事も知らなかったのだな。娘の好きな曲のことさえ、今 、君に言われて初めて気がつく始末だ」 「不过关於我自己家庭的事,我连这样的事也不知道。包括女儿喜欢的曲子,我也是你说 了之後才注意到的」 「‧‧‧」 「‧‧‧」 「死を悼む资格が、私にあったのかどうかも怪しいものだ。二人が生きていた时は、仕 事仕事で年に何日も家に居なかったというのに」 「为死哀悼的资格,我自己到底有没有也很难说。她们两人在世时,我因为工作的关系, 一年中也没几天在家」 「家族だからといって、家族のことを知っているとは限りませんよ」 「虽说是家庭,也不限於知道家人的一切喔」 アーデルハイドは冻てつく空を见上げた。冬空は氷のように张りつめて、どこまでも高 く苍い。 亚德海特仰望冻结的天空。寒冬的天空像冰一样,是深邃的青苍。 「私は、父の事がいまだに理解できないし、好きでもありません。妹は私を兄として慕 ってくれているようですが、心の底では軽んじているようにも思える。私自身、血縁と いうしがらみから逃げることばかり考えている。そして结局逃げることもできなくて、 その场に立ちすくんでいるだけなんです」 「我到现在也无法理解有关父亲的事,也不喜欢他。虽然妹妹似乎对我这哥哥仰慕,但我 觉得她似乎也打从心底轻蔑我。我自己,只想着如何从血缘的纠缠中逃离。但还是逃不掉 ,只能继续战战兢兢地继续待着而已」 「それは谁もが感じることだよ。若いうちはね」 「任何人年轻时都会有这种感觉。」 「そうでしょうか」 「是吗」 足元に鸠が数羽降りてきた。わずかな阳だまりの中で、何かエサらしき物をついばみ、 再び飞び立って行った。远くで教会の钟が鸣りはじめた。 脚边有几只鸽子降落。在微微几丝阳光中,啄了几下可能是饲料的东西之後,又再度飞走 了。远方的教堂响起了钟声。 「ところで、この国には旅行かね?」 「话说回来,你是来这个国家旅行吗?」 「いえ、『船』を造っているんです。もうすぐ完成するので、その受け取りに。この国 には父の知り合いのドックがあるんです」 「不是,有艘『船』正在打造。快要完成了,我是来拿货的。这个国家有我父亲认识的船 坞。」 「それは优雅なことだ。では、それに乗って国に帰るのかな」 「真是优雅呢。那麽,你要搭那艘船回国罗」 「そういうことになりますね」 「没错」 二人の前に、再び路面电车が滑り込んできた。 两人面前又有一辆电车驶来。 「この先、7つ目の停车场で降りれば市庁舎前だ。そこまで出れば、どこに行くにして も解りやすい。では良い旅を、アーデルハイド君。会えて良かったよ」 「接下来第七个站牌就是市政厅门口了。既然你要到那边,目的地是哪里也很清楚了,那 祝你有个顺利的旅程,亚德海特君。很高兴认识你」 「こちらこそ」 「我也是」 「それから‧‧‧私の本当の名は、ベヒシュタインではない。仕事上の仮の名だ。この 国でのね。察しの通り少々危険な仕事をしている。気を悪くしないでくれ」 「还有‧‧‧我真正的名字不是贝修坦。这是在这个国家工作上用的假名。如你观察的, 是个有点危险的工作。请不要见怪」 「‧‧‧いいんですか? 私にそんな事を喋っても」 「‧‧‧告诉我这种事没关系吗?」 「私の名はハイデルン。では本当にさようならだ」 「我的名字是海德伦。那这次真的要再见啦」 「ええ。お元気で」 「嗯。请保重」 アーデルハイドは路面电车に乗り込み、空席を见つけて座った。车窓からハイデルンを 探したが、もうどこにも彼の姿は见えなかった。 亚德海特搭上有轨电车,找了个空位坐下。虽然从车窗回头看海德伦,但已经看不见他的 踪迹了。 *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  * タンカー建造用の巨大なドックの中には、おそろしく巨大な风船のような物体が天井と 壁に届かんばかりに空间を圧迫していた。あちこちで立ち働いている作业员の姿が见え るが、すでに作业は概ね终了しているらしく、大型のクレーンや作业机械は片づけられ つつある。 在一个巨大的船坞中,有一个疑似巨大气球的物体,大到已经碰到天花板,压迫了空间。 到处可见各个作业员辛勤工作,不过作业基本上已经结束了,现在只是大型起重机和作业 机械在善後。 それは飞行船だった。全长400mを超える、史上最大の飞行船。改めて见上げるアー デルハイドの姿を、金髪の少女が目ざとく见つけた。 那是一艘飞船。全长超过400公尺,是使上最大的飞船。再度仰望的亚德海特,很快就 看到一个金发少女。 「遅かったのですね、お兄様」 「哥哥,你来迟了」 「ああ。少し道に迷っていた。何も変わりはなかったか?ローズ」 「嗯。有点迷路了。有什麽变更吗?萝丝」 「道にお迷いになっていたなんて、お兄様らしくないですわ。连络を入れてくだされば 、迎えの者を行かせましたのに」 「迷路啊,真不像哥哥的性格。你跟我联络的话,我就会派人去接你了说」 「时には迷子も楽しいものだと分かった」 「我知道有时候迷路也是蛮有趣的」 「そうですの?」 「是吗?」 「面白い人物にも会えたしな」 「而且也可以碰到有趣的人」 「お兄様が他人に兴味を持つなんて珍しいこと。どのような方なのです?」 「难得哥哥也会对别人有兴趣。是怎样的人啊?」 「详しくは知らないが军人というところかな。ひとかどの人物だと思ったが」 「详情不晓得,只知道是军人之类的。我想是个优秀的人物」 「?! 军人なんて‧‧‧汚らわしい」 「?! 军人‧‧‧真肮脏」 ローズは地虫に触れたかのように嫌悪感を露わにした 萝丝露出一副被虫子碰到的嫌恶表情 「そんな下賎の者とお话になるなんて!」 「你居然跟那麽下贱的人说话!」 「‧‧‧」 「‧‧‧」 「いいですかお兄様。私たち兄妹は、夸り高き家柄の者。そのような身分贱しき职业军 人など、近付くことも许すべきではありません」 「哥哥你听着。我们兄妹可是拥有高贵家世的人。那种下贱身份的职业军人,连靠近也是 不被允许的」 妹は父に似ている、と、アーデルハイドはいつも思っていた。血に対するプライドが异 常に高く、自分たち以外の人间に価値を认めようとしない。そして、それを面と向かっ て否定する勇気が自分にはない。譲歩するのは常に自分であった。今回もまた。 亚德海特一直觉得妹妹和爸爸很像。对血缘的自尊异常的高,并且将自己以外的人视为没 有价值。然而,自己没有勇气否定这些事。常常都是自己让步,这次也是。 「もういい。私が悪かった」 「好了。是我不对」 「分かっていただければよろしいのです」 「知道就好」 さらに路面电车に乗って帰ったなどと口にすれば、この気位の高すぎる妹から何を説教 されるか知れたものではなかった。だからアーデルハイドは话题を変えた。 要是他再说是搭有轨电车来的话,这个高傲的妹妹不知道又要怎麽说教了。所以亚德海特 转换了话题。 「ところで、もう运び込んだのか? 今日、ウィーンから届いたはずだろう」 「话说回来,已经运来了吗? 从维也纳运来,今天应该会到才对」 「ええ、もう运び込んで、调律もさせましたわ」 「嗯,已经运来了,调音也调好了」 ローズは瞬く间に机嫌を直し、うきうきと弾んだ口调に変わっている。 萝丝的情绪一下子就好转了,语气也愉快了起来。 「云の上で思い切りピアノを弾いてみたいと思っていましたの。もうすぐそれが実现で きますのね。お兄様、何かリクエストはありまして?」 「我也想试试尽情地在云端上弹钢琴。这件是快要实现罗。哥哥想点什麽曲子吗?」 「そうだな‧‧‧」 「这样啊‧‧‧」 曲名はとっくに决まっていたが、迷うポーズだけは见せた。それがアーデルハイドの习 惯かも知れなかった。 虽然曲名早已决定,但亚德海特还是摆了个迷惘的姿势。也许这是他的习惯也不一定。 「‧‧‧ショパンがいい。曲は『革命のエチュード』だ。弾けるか?」 「‧‧‧萧邦好了。曲名是『革命练习曲』。你会吗?」 --



※ 发信站: 批踢踢实业坊(ptt.cc)
◆ From: 36.230.31.217
1F:推 stand1234:其实看来海迪轮跟亚德海特关系不坏耶! 11/26 01:01
2F:推 eternityring:推,海迪伦跟亚德设定上是朋友 11/26 01:47
3F:推 ttjhs:推 看起来亚德海特本性还不错?倒是妹妹遗传到恶的那部份较多 11/26 04:01
4F:→ RuinAngel:「ええ、もう运び込んで、调律もさせましたわ」<-没翻到 11/26 09:36
已补
5F:→ RuinAngel:是说运来了音也调好了吗 11/26 09:36
6F:推 karasless:有些错别字:取明早已决定 谜路 11/26 12:38
已改 其实我比较想知道,蕾欧娜这个名字哪里中性?XD
7F:推 Manaku:罗德斯战记有个王子叫雷欧那 11/26 18:01
8F:推 diru:跑回看了海迪伦的人设 所以在妻女被路卡尔杀掉之前 11/26 18:05
9F:→ diru:亚德海特就已经是海迪伦的朋友了...? 11/26 18:05
10F:→ diru:不知道亚德海特如果知道老爸杀别人全家会不会崩溃 冏 11/26 18:06
11F:→ Eriol:我还是保留耶 老路有像萝丝那麽重视血统吗? 11/26 18:21
12F:→ Eriol:谢M大回答 11/26 18:21
13F:推 angelchao:哈 传说中跟卡修不相上下的雷欧纳王子 可惜都没看他发威 11/26 18:59
又改了几句昨天看错的 ※ 编辑: Eriol 来自: 36.230.27.139 (12/02 02:28)







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